アニメ映画『ファンタジア』を覚えておられますか? “いやー、懐かしいな~!”なんて仰る方も多いのではないでしょうか。残念ながら私はミッキーマウスのアニメ映画だった
ことしか頭になく、内容は忘却の彼方です。
映画『ファンタジア』では、次の有名な8曲の音楽が使用されています:
1. 「トッカータとフーガ ニ短調」: J.S.バッハ(9:22)
2. 組曲「くるみ割り人形」:チャイコフスキー(14:12)
4. バレエ音楽「春の祭典」:ストラヴィンスキー(22:28)
6. 歌劇「ラ・ジョコンダ」より「時の踊り」:ポンキエッリ(12:13)
ディズニーは、当初3番目の交響詩『魔法使いの弟子』を題材にして音楽作品を制作する構想を抱いていましたが、様々な経緯により最終的に『ファンタジア』になりました。
アカデミー賞特別賞を受賞するなど、ディズニー史上最高傑作とも言われ、後のディズニー作品に様々な影響を及ぼしたそうですが、個人的にはミッキーマウスの登場する『魔法使いの弟子』が一番印象に残っています。それでは次のアニメ映画をご覧ください:
次に、デュカス作曲の交響詩『魔法使いの弟子』を次のYOUTUBEでお聴きください:
尚、『魔法使いの弟子』はゲーテ原作のバラードに基づいていますが、その大意は次のとおりです:《 ある日、魔法使いの師匠が外出した留守に、その弟子は見よう見まねで箒に魔法をかけ、水くみの仕事をさせる。箒は働き始め、弟子は得意になるが、この魔法を解く呪文を知らなかったために、家中がくみ上げた水で大洪水になる。そこへ師匠が帰宅し、呪文を唱えると、水はみるみるうちに引いてゆく。》
1897年にこの交響詩を作曲したデュカスですが、43年後に映画化されるとは夢にも思わなかったでしょう! デュカスはフランスの作曲家です。完璧主義者だった彼は、生涯に
遺した作品が20数曲しかないそうですが、『魔法使いの弟子』はそのなかで最も有名な作品です。
以上