明治維新とは日本を現在の姿に変えた歴史の大転換期であった。折しも今年は激動の維新史における「大政奉還」(1867年)から数えて150年となる記念の年である。
その記念の年に『神戸海軍操練所~幕末蒼蓮華~』と題した公演が来年1月19日(金)、神戸文化ホール(神戸市大倉山)で開催される。
“150年前、海に憧れた男たちが全国から神戸にやってきた-----。幕府から勝海舟が、討幕派から坂本竜馬、陸奥宗光等々。彼らは海のむこうに何をみようとしたのか?”
これは幕藩体制を乗り越えて、神戸の地から近代の扉を開こうとした若者たちを描く幕末青春群像劇である。
追記:「神戸海軍操練所」とは「大政奉還」を提唱した勝海舟が3年を遡る1964年、欧米列強から大阪湾の防備を強化するために現在の神戸市生田川河口に海軍の操練局を開設したのが始まりである。幕臣の勝海舟の下に集まったのは主として討幕派の志士たちであった。その筆頭格が坂本竜馬であり、彼は塾頭を務めた。紀州藩の陸奥宗光(後の外務大臣)ほか全国から身分関係なく多くの若者たちが集まってきた。